2009年2月27日

小さなトマト

1月の終わりから2月の始めくらいに、1週間ほど「ちょっと暑いかな~」と、思った日があっただけで、夏を待っているつもりだったのに、なんだか、夏を感じないまま秋を迎えてしまったようだ。半袖を着た日があまりない。。。
だけど、お庭の小さなトマトはここのところ2、3日に1回収穫ができるくらい、いい調子だ。しかもと~っても甘くておいしい。このトマトが採れるようになってからmonチャンはスーパーマーケットで買ってきたトマトに見向きもしなくなった。勧められれば、まぁ食べてあげてもいいよ。と、言った感じ。
「あかい とまと とる?」とか、「あかい とまと とったよ。」とか、ほかにも「おおきい にんじん とりたい。」とか、、、すごくうれしそうに野菜たちと付き合っている。おもちゃで遊ぶのも楽しいけど、何かを大切に育てて、それが大きくなっていく様子を見て、、、大人だって実がなるのを見ることはうれしいことだから、小さい子にとってうれしくないはずがない。
暑くない夏だったけど、こんなお楽しみがあって、よかったと思った。


2009年2月12日

はらぺこあおむし

お庭の植木の葉っぱに不思議な穴が開いていた。なんだろう、、、と、しばらく、その葉っぱに開けられた穴を眺めながらぼんやりと考えた。、、、もしや、あおむしくん?
葉っぱの表と裏を行ったり来たりしながら、食べ進んだのだろうか。上のほうの穴が小さいのは、食べながら徐々に大きくなったから?下のほうに来るにつれて穴の間隔が大きくなっているのは、だんだんと体が長くなったから?
monチャンのえほん棚の中に「THE VERY HUNGRY CATERPILLER」と「はらぺこあおむし」がある。両方同じ絵のえほん。片方は英語、もう片方は日本語。英語の方はlupoのおかあさんから、日本語訳の方は友だちのヤナからの贈り物だ。 作者はEric Carleブログがとてもかわいらしい。)
私も小さい頃に読んだ。(もちろん日本語の方)
小さな「たまご」から生まれたちっぽけな「はらぺこあおむし」が、ひたすら食べて大きくなって「さなぎ」になって、「ちょうちょう」に変身するというお話。 そんな説明では、このえほんに、なんの魅力も感じられないが、何十年も世界中の子どもたちが読んできた理由はなんなのだろうか。
えほんに穴が開いている仕掛けえほんだから?単純なお話だから、かえって子どもにとっては、わかりやすくておもしろい?
短いお話の中に、月や太陽、曜日、数、いろんな色、体にいい物を適度に食べなさい的な教えなどたくさんのことがらが詰まっていて、小さな子どもたちにとっては、くりかえし何度読んでも飽きないえほんのひとつなのだろう。
私は日本語が母国語だからという理由もあるだろうけど、日本語訳のほうが好きだ。
りんご、なし、すもも、いちご、、、と、食べ進んでいくあおむし。食べ進むたびに“But he was still hungry”と、原文にはある。日本語訳だと食べ進むにつれて、「まだ、おなかはぺっこぺこ。」「やっぱり おなかはぺっこぺこ。」「それでも おなかはぺっこぺこ」「まだまだ おなかはぺっこぺこ」と、少しずつ変化していく。そして、あおむしは土曜日にいろんなものを一度にたくさん食べ過ぎておなかが痛くなる。“That night he had a stomachache!” と、これが原文。日本語訳では「そのばん あおむしは、 おなかが いたくて なきました。」と、なっている。原文にはひとことも「泣いた」とは、書かれていないのだけれども、絵ではあおむしが、とてもつらそうな顔をしているので、ぴったりだと思う。 それともうひとつ、原文を読んで初めて私は、このあおむしが男の子だったと知った。

このえほんの、さなぎになる前の、ふとっちょあおむしを見ながらmonチャンは、「うさぎさん おおきくなったね」と、訳のわからないことをぽつりとつぶやいた。私は思わず、「うさぎさん、どこ?うさぎさんじゃなくて、あおむし。キャタピラだよ。」と、言ってしまった。最後まで読み終えて、えほんを閉じ、表紙をよくよく見ると、あおむしの体はみどり、顔は赤、触角がむらさき。その触角が、言われれば、うさぎの耳のような形をしているではないか!こんなとき私はいつも、monチャンの豊かに育つべく想像力を逆に乏しいものにしてしまっているのではないかと心配する。
えほんは、読んであげるものでもあるけど、絵を見ながら子どもたちがそれぞれのお話を作ってもいいものだとも思う。えほんに限らず、見るもの全てをmonチャン独自の見方で受け入れて、感じて、想像を広げて欲しいと思っている。その邪魔だけはしないように心がけていたい。(今回は、できなかったけど。)
近ごろではmonチャンは、このえほんのことを「むし」とか「キャタピラ」と、呼ぶようになった。monチャンの考えていたうさぎさんのお話って、どんなお話だったのだろう。。。失敗したなぁ、、という気持ちだ。

2009年2月10日

Hebe

しばらく天気がいい日が続いて、乾燥していたので、お庭の水やりをしなきゃなぁ、、と、思っていたら、昨日から雨が降ったり止んだり。今朝もしとしとと降っている。
ニュージーランド原生植物のいいところは、植えられた場所さえ気に入って、そこに根を張ってくれれば、水やりの心配はそんなにいらない。ここはウェリントンなので、雨が降るときには、わりとまとまって降ってくれる気候だからという理由もあるだろうか。
なので、我が家では進んでニュージーランド原生植物を植えている。
だけど、植えなくても、突然ひょっこりと芽を出して花を咲かせるものもある。鳥が種を運んでくるのかな。。。

このHebeがそうだ。植えた覚えのない子たちがお庭のあちこちに顔を出している。去年、植木屋で買ってきたHebeは、まだつぼみをつけていないのに、野生の子たちはこんな風だ。Hebeにもいろいろと種類があって、このちっちゃい花のあつまりがもっと上に長く伸びたようになっているものや、逆に短くてこじんまりとしたものがある。色もこのピンクのほかに白や紫をみたことがある。
“Hebe”、、、私は「ヒービー」(あえてカタカナで表記するなら)と、呼び方を教わったのだけれども、これは、ニュージーランドアクセントなのではないかと、ふと思ってみたりした。なぜなら、“egg”のことをここの人たちは「イッグ」、“bed”のことを「ビィッド」、“7(seven)”のことを「スィヴン」、“10(ten)”のことを「ティン」、、、などなど、私が学校で、「エ」に近い言い方で習った発音をここの人たちは「イ」に近い発音で話す。だから、“Hebe”も標準は「ヘーベ」だったりするのだろうか。。。だけど、Hebeは100種類以上あるなかの90種類以上がニュージーランド原産らしいので、ニュージーランドでの呼び方が標準でいいのかな。と、思ったりもする。

2009年2月7日

宇宙船

来る日も来る日も、飽きることなくせっせとブロックを組み立てるmonチャン。ただ、気になるのが、、、「なにをつくっているの?」の質問に、「ロケット!」と、ものすごく高い確率で答えること。ロケットじゃない時は、「かいだん」か、「すべりだい」、、、。まぁ、なにをつくっているかは、あまり気にしないことにして、、、手伝ってくれる人がいなくても、monチャンひとりで、100ピース以上あるブロックを全て使って、バランスよく倒れないように大物を組み立てていけるようになった。急成長だ。つい最近まで、くっつけることができなくてイライラしていたなんて思えない。


おとうさんに手伝ってもらうと、なかなか高さもある大きなロケットができる。こんな感じだ。かなり誇らしげに見せてくれた。「これは、エンタープライズ?それとも、ギャラクティカ?」
この質問にmonチャンは、もちろん、なにも答えてはくれなかったけど、lupoはウケていた。宇宙船モノの映画やドラマは、なんだか狭い空間に閉じ込められているような気がしてくるので、以前は苦手だったけど、lupoが宇宙船モノ好きなので、共に見るようになって、苦手どころか、最近はドラマ「ギャラクティカ」にハマってしまった。lupoが買ったシリーズ3作とミニシリーズがセットになったDVDボックスを、全く見るつもりはなかったのに、なんとなく見てしまったために止められなくなってしまった。。。ただ、日本語の字幕がついていないので、私にとっては、なかなか難しい。だけど、宇宙が舞台の戦いだけではなく、ひとりひとりのキャラクターがかなり濃い登場人物たちそれぞれのドラマがあったり、誰が敵で誰が味方なのかわからなくなってくるサスペンス的な展開、それに役者さんたちの鍛えられた体も男女共にカッコイイ。だから、なんとなく見ていても飽きないのだ。日本でも地上波での放送が始まったそうではないか!、、ちょっぴり日本語で見てみたかったりもする。最終章は、まだ米国でも放送中で、見られるのがいつになるのかわからないけれども、今から待ち遠しくて仕方ない。


2009年2月5日

ひまわり

なかなか「ひまわり」と、ハッキリ言えなかったmonチャンだったけど、近頃やっとなんとか言えるようになった。
「ひらまらぴ」→「ひらまらり」→「ひらまり」→「ひまらり」→「ひまわり」、、、こんな風に変換した。
まだ、「ひらまり」と「ひまらり」のあいだを行ったりきたり、ちょっとあやしいかな、、と思うときもあるけど、なんとか言える。
リビングに飾ってあったひまわりが1週間経ってしおれてしまったので、片付けたあと、ひまわりのないことに気付いたmonチャンが、
「ひまわり、なくなったね。」と、ひとこと話した。このとき、初めて「ひまわり」と、ハッキリと言えた。


ひまわりが姿を消してから言えたのかと思うと、ちょっと残念に思えた。

2009年2月2日

カフェ

おうちでのんびりが好きだけど、たまにはカフェなどに行ってみたりもする。子供連れだと周りに迷惑を掛けないだろうか、、、なんて思いがち。だけど、そんな心配のいらないカフェがあるのだ。
土曜の朝のCAFFE L'AFFAREは全てのテーブルにひとり以上子どもが座っているくらいの子どもの多さ。これなら、チョットくらい騒いだって怖くないし、そういった面で大人が周りに気を遣わずにいられる分、リラックスができるから、そんな空気が読めるのか、落ち着いている子どもたちも多いように思う。
普通、カフェというと、注文をするのに並んで、先にお金を払って飲み物などを受け取り、自分でトレーを持って席まで運ぶか、番号をもらって席に着いて待つ、、、というものだと思っていた。このカフェはお店に入ると必ず店員が声を掛けてくれて先に席に案内してもらえ、そこで注文ができるようになっている。だから、並んでいるのは持ち帰りのお客さんか、支払いを待っているお客さんのみ。レストランよりもサービスがよいお店だと思う。
CAFFE L'AFFAREというと、スーパーマーケットに置いてある金色のパックのコーヒー豆で、NZでは知られているかと思うのだけれども、、、そのカフェ。お店が存在しているのだ。やっぱり、豆はお店で挽いてもらったものの方が、スーパーマーケットのものよりはおいしい。あたりまえだけど、煎りたて、挽きたては違う。
ここはラテもおいしい。NZのラテはミルクが多くて味が薄いと思っている人が多いのではないかと思う。だけど、そんな人にとっても満足のできる濃さだ。普段私はフラットホワイトを注文することが多い。けれども、ここのカフェではラテで十分なのだ。フラットホワイトって、NZに来てから知ったのだけれど、ラテよりも入っているミルクの量が少ないもの。だから、NZでラテがおいしくないと思っている人にはおすすめ。

monチャンは、大きな声では言えないが、コーヒーが大好きなのだ。周りには悪い親だと思われているんだろうな。。。なんて思いながら、こっそりひとくち。、、、しかも苦いフラットホワイト。