お出掛けのときも、ちょこっと表で遊ぶ時も、最近はいつも、お友だちのRieepチャンが編んでくれたニット帽を必ずかぶって家を出るmonチャン。かなりお気に入りのようだ。
そんなmonチャンが少し前から、妙にこだわっているのが、「おとな」と「こども」。
「おとうさんはおとな?」とか、「ninaはおとな?」とか、そういった感じでしつこいくらいに訊いてくる。もう、それは可笑しいくらいにしつこく。。。
この、「おとな」と「こども」という言葉が、すごく役に立ったのが、monチャンの好きな「はらぺこあおむし」という絵本のお話をmonチャンに説明したときだった。なにが「おとな」で、なにが「こども」なのかは、私のできる範囲で説明してみて、それで、一応納得してくれていたようだったから、その絵本の中で、「あおむし」が「ちょうちょう」になるということが、「こども」から「おとな」になるということだったんだと理解できたみたいだった。ただ、ちっちゃなあおむしの絵と、ふとっちょのあおむしの絵と、さなぎの絵と、ちょうちょうの絵があるだけの本から、ひとつのお話として見ることができたということがうれしかったのか、最後のちょうちょうのページを見ながら、とてもいい笑顔を見せてくれた。
もうひとつ訊ねてくる言葉でおもしろいのが、「おかあさん、おこってる?」という、ご機嫌伺い。
私が、「もう!こんなふうにしないで!」といった感じで言うとすぐに、そう訊いてくる。、、、怒る気も失せるのは言うまでもない。でも、とりあえず、「うん、怒ってるよ。」と、言うと、しばらくして、「おかあさん、まだおこってるの?」とか、「もう、おこってない?」とか、訊いてくる。しばらく怒ったフリをして、最後には笑いを堪えながら、「もう、怒ってないよ。」と、私が言って、いつもこの会話を終えるのだ。家族という小さなグループの中で、どううまくやっていこうかと、小さいながらも自分で考えて行動しているんだろうな、、、と、感心する。
なんでも真似をするのは小さい子の得意技だ。
「ninaのみみ、ぺろ~んとなってるね。」とか、「ぴや~っと、ソースかけたいね。」とか、monチャンが、変な擬音を使って話すのは私の真似だ。
lupoがソファーに座って伸ばした足をそのままコーヒーテーブルに乗せていると、「おとうさんダメでしょ!」と、私が言うように真似をするmonチャンなのに、monチャン自身は「おとうさんが、するから。」と、言いながらそのテーブルの上に座ったり。。。大人は子どものいい手本になるように、いつもいい子にしていないといけないのだ。
真似するだけでなく創りあげる力があるのは、さすが、子どもの柔らかい頭ならではのことだとも思う。
週末の朝には、よくlupoがパンケーキを作ってくれる。何段かに重ねられたパンケーキを目の前に笑顔のmonチャンだけど、なかなか手をつけない。何かを待っている様子。「食べないの?」と、訊くと、「ソース、ちょうだい。」と、答えるmonチャン。どうやらメープルシロップを待っているようだ。わかっていたけど、ちょっと意地悪して、「どのソースが欲しいの?」と、訊いてみた。しばらく考えて、「カナダのソース。」と、答えたmonチャン。シロップの瓶にカエデのマークがついているので、カナダの国旗と結びついたようだ。新たなる言葉を創った。
最近monチャンから受けたアドバイスでおもしろいものがある。
monチャンがおトイレに行きたいのに遊びに夢中だったり、すぐにおトイレに行きたくない理由があるときには必ず不思議な小躍りが始まる。内ももどうしをくっつけた状態で少しおしりを突き出し気味、そして、左右のひざ小僧を交互に前に出す感じの、、要するに我慢している様子のことだ。
私も真剣になって晩ご飯の準備などをしていると、気付かないうちにおトイレを我慢してしまっているときがある。、、いい大人だけれども。。。で、「あ、おトイレ行きたくなってきた。行かなきゃ。」と、monチャンに言った時、、「おかあさん、これして!」と、monチャンが私に、あの小躍りの基本のポーズをして見せた。
成長するほどに興味深い。