今朝はなんだかいつもよりも寒く感じるなぁー、、、と、思いながら、ninaの散歩に出掛けた。風がなかったから、しんしんと伝わる寒さだ。家を出てしばらく行くと、段々と明るくなり、辺りがしっかりと見えるようになってきた。、、、どうりで、、、。初霜だった。ninaの吐く息が白いのに気がついた。寒いけど、体が温まってきて、ほっぺただけが冷たい感覚が気持ちいい。歩いて学校に行った日々を思い出す。清々しい気持ちになった。 (学校は好きではなかったけど、、、登下校の時間はたのしんでいた。)
ninaと共に過ごすようになって、朝は早いし、夜も寒くったって寝る前には、おトイレをしてもらうために外に出かけなくてはいけないから、ちょっと面倒ではあるけど、でも、きれいな朝焼けを見ることができたり、天気のいい日の夜には天の川を見ることもできたりするので、そんなに苦ではない。私はかなりの近視なので、天の川なんて、写真や、プラネタリウムくらいでしか見ることができないだろうと思っていたのに、ニュージーランドの澄んだ空では外灯が灯っていても、確かに見ることができる。星座を覚えてみようかな、、という気にもなる。このあいだは、ニュージーランドに来て初めて、流れ星を見ることができた。
上を向いてぽかーんと、いい気分に浸っている私の隣で、だいたいninaは、夜になるとパタパタ飛ぶちっちゃな虫を真剣になって追いかけているのだけれども、、、。
そんなninaは、先週、初めて羊にご対面した。週末だったので、lupoが散歩に連れていってくれていたときのことだ。ninaよりも先に羊を見つけたlupoが、「nina, sheep!」と、何度教えてあげてもよそ見ばかりして気が付かないので、頭を羊がいる方へ向けてあげると、やっと、「ワン!」と一吠えして、追いかけようとしたらしい。やっぱり、ハンタウェイであるお父さんの血を確かに受け継いでいるみたいだ。いや、、犬ならみんなそうするのか?いやいや、、羊がいるのに気付かなかった時点で、もはや、牧羊犬の血を受け継いでいるとは言えないか、、、。
その前の週は、初めて牛ともご対面した。これは私が一緒だったときのことだ。牧場の脇の道を歩いていた。柵の向こう側には、時々、牛の大きな顔が見えるので、ninaはちょっとばかり興奮気味だった。しばらく行くと、別の2頭の牛が見えた。一瞬、間を置いて、その2頭が柵の向こうではなく、私たちが歩いている道の延長線上にいることに気付いた。それと同時に、ninaが少し構えて、「ワッ!」と、ワンではなく、人間が驚いたような声を出し、回れ右をして、一目散に駆け出そうとした。かなり怖かったらしい。私は、「大丈夫よ。」と、言いながらも、小走りになった。私も、牛が追いかけて来たらどうしよう、、と、思い、少しドキドキした。近くで見ると牛は迫力があるものだ。動物は、自分以外の恐怖心を感じて知ることができるらしいけれども、ninaが私の「怖い」を感じたのか、私がninaの「怖い」を感じたのか、、、謎だ。
一緒にドキドキした経験は、後で思い出すとたのしい。